山下政治経済研究所

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人口減少の対策

2020.02.22

我が国の総人口の今までの推移とこれからの展望を以下にまとめると、

鎌倉時代(1192年):          757万人
室町時代(1338年):          818万人
江戸時代(1603年):        1,227万人
亨保改革(1716年):        3,128万人(至1745年)
明治時代(1868年):        3,330万人
終戦時(1945年):           7,199万人
2000年:                        12,693万人
2004年(ピーク):         12,784万人(高齢者19.6%)
2030年:                         11,522万人(高齢者31.8%)
2050年:                           9,515万人(高齢者39.6%)
2100年:                           6,407万人(最大値)
                                        4,771万人(中間値)
                                        3,770万人(最小値)

出典:「国土の長期展望」中間とりまとめ概要
平成23年2月21日国土審議会政策部会 長期展望委員会

上記展望がそのまま推移するとすれば、我が国の総人口は2004年をピークに今後100年間で100年前(明治後半)の水準に戻っていく。この変化は1000年単位で見ても類を見ない極めて急激な減少である。
政府はなんとか人口1億人を維持しようとしているが現状の出生率1.4(地域によって格差はある)で推移すると人口1億を維持できない時代がやってくる。政府は人口減少によりGDPが減少することを懸念しているようだが、人口減少は構わないとは思う。むしろ人口が減ればもっとゆったりとした生活ができるのではないか。このままではいずれにしても人口減少は防ぎ様がないのではないことは事実である。あるいは、私の考えた「少子化対策子育て支援法(案)」—山下政治経済研究所令和元年12月18日掲載—を実行すればひょっとすると人口減少は止まる(かも)。

人口減少に伴う問題として日本は今後高齢者をどのように支えていくのか、これが問題だ。
婚姻率を高めようという意見がある。現在男子50歳代の婚姻率は25%。しかし江戸時代の婚姻率って25%で、ほぼ全員が結婚したという戦前戦後のほうがむしろ異例だったのである。

私の個人的な意見として、日本の国土に見あった人口は5,000万人から6,000万人くらいだと思う。これは英国の人口とほぼ同等になる。このくらいの人口で落ち着きやがて日本は世界に比類ない裕福な国家となる、と思っている。しかしその前に大高齢化がやって来る。そのとき日本はどうやってこの国を支えて行くのか?

教科書通りの回答をするならば、働かないあるいは働けない高齢者を支えるために働く人口が減って行く中で生産性を上げて行くしかない。そのためには政府主導によるインフラ整備や技術革新・開発、それと企業による設備投資により今よりもさらなる生産性を向上させ効率の良い産業を目指す方法しかない。
しかし、高齢者だけの問題ではなく2025年には認知症患者が700万人に達する。700万人の認知症患者がいるということは家族を含め1,000万人いや2,000万人が大変な問題を抱えることになる。対策は何があるのか?

昔は「人生50年」と言われていたが体力、医療、衛生の向上により「人生100年」という時代に突入している。昔は認知症になる前にお墓に入っていたのだ。人間誰でも死にたくないと思うだろうがある程度のところであの世に行かないと国家が持たないと思う。
年を取り高齢になっても仕事ができて産業に従事できるのであれば死ぬまで現役を貫くのも一案だ。

私はある年齢になったら姥捨山へ行きそこでひっそりと暮らしそのままあの世へ行こうと考えている。姥捨山のシステムは貧困だった日本の究極の若者への生活保護だったのではないか?
批判を恐れずあえて言うならば、「老人よ、これからの国家と若者のために姥捨山へ行こう!」

でもね、姥捨山へ行って畑を耕し、狩をし、川で魚を釣り、自給自足生活をしたら今より元気になりもっと長生きしてしまう(かも)。

令和弐年2月21日

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