ブログ「燃料は好奇心」

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子供のように好奇心を持ち続ける男が綴るよもやま話。
山下政治の感性のアンテナがさまざまなものをキャッチします。

山下政治俳優デビュー

2022.11.19

「山下さん、、、切腹って、、やったことありますか?」
「、、、やったことはないですが、脇差の形とか居合の稽古でやりますので短い刀の扱いもできますけど、、、」
ヒップホップ系のミュージシャンでミュージックビデオ(MV)をプロデュースする神楽さんから問われた時の会話だ。
神楽は芸名でこの名前で数々のミュージックビデオを作成し発信している。米国でもヒップホップ系ミュージシャンって世相を歌うんですが、神楽さんも同じく今の世相に対しての曲を作って歌っている。
「そのシーンを撮りたいんですけど、よろしいですか?」
「まあ、ボクでよければいくらでも撮ってくださって構いませんよ」
「では後日連絡させていただきます。」

その後連絡がありいろいろと話を聞くと今手掛けているMVに出演してもらいたい、との話であった。MVというといろいろなシーンが映像としてながれてそれをバックに歌と演奏があるイメージであったのだが、なんとセリフもあるではないか!?
内容は大東亜戦争末期のポツダム宣言を受諾するか否かの御前会議のシーンから始まる、映画「日本のいちばん長い日」の内容だった。
そして不詳山下政治はなんと当時の陸軍大臣 阿南惟幾役を命ぜられたのであった。

以降阿南惟幾とはどういう人間だったのか、御前会議はどのような心境だったのか本を立ち読みしたりググったりまずは調査をしまくった。
当時の天皇陛下からは絶大な信頼を受けていたらしい。総理大臣の鈴木貫太郎と阿南惟幾は宮内庁で一緒に公務をしていた仲だ。

外務省や海軍は早くこの戦争を終結したい派で終結後の利権をむさぼろうとしていたようだ。陸軍はなんとしてもこの戦争を負けるわけには行かない。勝たなくてもいい、負けなければよしとする派だった。御前会議の攻防は結局決着がつかず、最終決断を天皇陛下に委ねることとなる。天皇陛下がこのような政治的決断を下す事はないのだが、それだけ切羽詰まった日本の状況であったことは事実。
阿南大臣はポツダム宣言受諾の会議には参加しないこととしていたらしいが、陛下ご参列の御前会議となれば会議に参加せざるを得ない。これはどうも外務大臣の策だったとのことだ。阿南大臣は陛下の下す内容はすでにわかっていたのである。なので、この御前会議に出席した時点で阿南大臣はいかに血気盛んな若手陸軍将兵たちが起こすであろうクーデターを止めるかを考えていたに違いないと思う。それは阿南大臣の自決をもって若手将兵へのメッセージを残すという覚悟をしていたと思う。

ミュージックビデオ撮影前にインタビュー撮影が3月のお彼岸のころにあった。インタビュー撮影日の午前中に調布の東京霊園に眠る阿南惟幾のお墓参りをした。お墓にはお彼岸でもあり献花されていた。お墓の前で手を合わせ呟いた。「当時の阿南大臣の心境を察することなど自分には到底できませんが、この度阿南大臣の役を仰せつかりました。阿南大臣の当時のお気持ちを精一杯表現させていただきます。」

   

撮影は数班に分かれ各シーンごとに俳優が集まり撮影が始まった。
阿南惟幾陸軍大臣役
畑中健二少佐役
昭和天皇役
上記三役は素人で他は劇団員や映画に出演しているプロの役者さんたちでのキャスティングであった。そしてこの三役は今回のビデオでは主役を演じているのである。(上右写真)

出来上がった作品は短編映画になっていて歌と演奏はエンディングで使用したスタイルのMVであった。

ミュージックビデオ「昭和の太陽」
https://www.youtube.com/watch?v=G5w2UcvdpEI

その後神楽さんとお会いして、
「山下さん、首吊りとかやったことあります?」
「まだ、いまのところやった事はありませんけど。。。」
「次回『東京裁判』作ろうと思ってるんですけど、」
どうも次の役柄は東條英機らしい。

 

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