ブログ「燃料は好奇心」

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子供のように好奇心を持ち続ける男が綴るよもやま話。
山下政治の感性のアンテナがさまざまなものをキャッチします。

New Yorkの落書き

2021.07.14

気がつくと「New Yorkの旭日旗たち」「New Yorkの焼き鳥屋」に続き今回もNew York街並みシリーズになっていた。

仕事上世界の各都市に行くのだが先進国の都市には落書きが必ずと言っていいほどある。今回はNew Yorkを散歩していて見つけた落書きたちを紹介します。落書きというと文字系が多いけれど文字ではないアート系落書きたちをピックアップしました。

手塚治虫先生のヒョータンツギ?

SOHOにあるタウンハウスの入り口付近の改装工事をしていて板張りしているところに描かれた落書き。左に見える落書きのキャラクターは手塚治虫先生の漫画でいろいろな場面に登場するヒョータンツギにそっくりだ!目の形とブタ鼻ではないので、もちろん描いた本人は手塚治虫先生を知る由もないと思うけど。
ところで、このヒョータンツギってもともと手塚治虫先生の妹さんが描いた落書きだったんだって。すべての漫画作品に必ず登場する落書きだったのだ。

 

 

 

 

ムンクのほほえみ?

いまニューヨークでは至る所でビルの改修工事やビルの建設を行っている。チャイナウイルスの期間中街はひっそりとしていたのでこの間に工事をどんどん進めようとしたのだと思う。工事現場ではランチ時は大賑わいだ。こう見るとニューヨークの景気はチャイナウイルス期間も悪くないというより株価は上がっていたもんね。工事現場では業者は移動式トイレを持参する。移動式トイレもニューヨークではアートになってしまう。どうみてもムンクでしょ、この落書きは。でも「叫び」ではなく「ほほえみ」、ムンクのほほえみっていう作品かな?センスあるね。

 

 

 

 

もう一つムンク?

ガイコツのようだがムンクにも見える。ちょっと怒っているようで「ムンクの怒り」?これは落書き、というよりアートになっている。ちゃんと額縁も書いてあり四角の中だってちゃんと下地的に色が塗ってあるし。落書きって描く壁とかに直接書くでしょ。でもこれは壁に直接書いてなく、一旦色を塗った上に描かれたガイコツみたいな「ムンクの怒り」。アートになっているぞ。この部分をきれいに切り取って額にいれてNY近代博物館にしらばっくれて飾られたら、もはや誰も落書きとは思わないだろうな〜。

 

 

 

 

いたずらされ放題の郵便ポスト

郵便ポストはいたずらされ放題のニューヨーク。落書きもあるけど100ドル紙幣の顔ベンジャミン・フランクリンの大顔が貼り付けられたけど破られてその上に落書きされた郵便ポスト。もうめちゃくちゃのアート?
ところで、ベンジャミン・フランクリンってペンシルベニアの町の印刷屋さんだったとの事です。この大顔の印刷はもしかしてベンジャミン・フランクリンの末裔が印刷して貼り付けたのかな〜。アメリカ建国の父と言われているけど発明家でもあったようで偉大な政治家の反面お茶目な悪戯っ子だった感じがする。

 

 

 

 

Timur Yorkのコロナウイルス

ビルの建設現場のプロテクションウォールに描かれたコロナウイルス。もはやこれは落書きではない。ちゃんと作者のサインもある。コロナパンデミックとの戦いの中ソーシアルディスタンスを保ちお互いに理解し合いましょうというメッセージのアートらしい。全体的なイメージはコロナウイルスだ。丸いウイルスに突起がある。大小のハートで描いているのはお互いに理解し合いましょうというメッセージだろう。ウイルスの突起部のハートが等間隔に描かれているのはソーシアルディスタンスを保ちましょう、というメッセージだと思う。作者のTimur Yorkのこのデザインのアートは2021年7月12日現時点で$30,000.00で販売されています。ご興味があればURLで検索してみてください。https://www.artsy.net/artwork/timur-york-viral-love

 

 

 

 

絶対カッパだと思う

これもビル建設現場のプロテクションウォールに描かれた落書き。緑色の下地に描かれた落書きはカッパだ。カッパの色って緑でしょ。カッパの甲羅だってちゃんと描かれている。それからこの口、上唇が尖っている。これもカッパの特徴だ。これを描いた犯人は誰だろう。アメリカにはカッパはいないから、もしかして日本人なのか。この落書きのサインに「Kid Havez」とある。早速これを調べると絵描きのようだ。ただの白い紙に鉛筆で描いた絵が検索された。子供のころに白い紙に鉛筆で絵を描いた覚えがあるがそんな感じの絵のコレクションが現れた。うん、確かにこのカッパもKed Havezの作品のような感じがする。
https://www.deviantart.com/kidhadez

 

 

 

 

落書きじゃないけど

これは落書きじゃないけど前述の「もう一つのムンク」の反対側の壁に貼られていたアートな貼り紙。”EAT YOUR VEGGIES”というタイトルが書いてある。ちょっとエッチ的な構図でどのように見ればいいのか、そして”EAT YOUR VEGGIES”、直訳すると「君の野菜を食べなさい」の意味はなんなのか考えてしまう。これを描いたアーティストは日本の春画にインスパイアされているのかも知れない。

 

 

 

 

 

歩道に描かれた落書き

🎶下を向ういてあ〜るこおおお🎶 下を向いて歩いていたら歩道に描かれた落書き、というよりアートを見つけた!ブルドッグはSOHOの一流ファッションショップが立ち並ぶPrince通り、ガイコツは同じくSOHOでUnion Square付近のUniversal Place通りで見つけた。両方とも右上に「Paul Richard」とサインがあるので早速検索してみると、彼はブルックリンを拠点をしたアーティストだった。この歩道に描いた落書きアートはDrip Artという手法、というより彼が編み出した手法なのかも知れない。ペンキの缶からペンキを滴らせ一筆書きをして描く手法だ。多くの人が知らずにこれらのアートを踏みつけ、いずれ消えてしますであろうアート、これも彼のアートなのかも知れない。また見つけたら写真撮っておこう。
https://www.paulrichard.net/news

 

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